(C)2025年映画「月のこおり」製作委員会

公開日

2025年11月21日

ストーリーと解説

写真家の竜次は招待教員として専門学校で写真の授業をした際、小春と知り合う。家庭のある竜次だが、それ以来、小春の才能に惚れ込み、毎年札幌で彼女の写真展をやることになった。ジャズシンガーである小春のステージの写真を撮り続け９回目の展示会を開催した春。会場の、支配人から会場の閉所の知らせを受け、そのことで毎年、小春を撮影し続けることに終わりが来るかもしれないと二人は、予感する。

小春と竜次は、長い間年に一度だけ会い、その度に小春の人生も進展し結婚をしたり、形は変わり続けていた筈だった。個展最終日に小春の大学時代の友人が現れ、実は小春が結婚をしていなかったことを知る。個展を終え、東京へ戻っても竜次は、悶々とした気持ちが消えない。

女性は、最初に出会った瞬間が一番美しいという。そして、最後の瞬間がもう一度くる、一番美しく見える瞬間…。最初と最後。